雨のローマ散策とマッシモ宮の壁絵
マッシモ宮の壁絵
雨のローマは、しっとりとロマンチックであるが、外で写真を撮るには適してない。
フォロ・ロマーノから出て、階段を上ってどこかでランチをと思い、目の前にある「カピトリーニ美術館」に入る。世界最古の美術館だそうだ。
「マルクス・アウレリウス帝の騎馬像」がある。
美術館のカフェテリアのテラスからのローマの眺望も捨てがたい。
カピトリーニ美術館
「ヴィトリオ・エマヌエーレ2世記念堂」は、ネオ・クラシック様式の16の円柱が圧巻で、ローマのランドマークとも言われている。
記念堂
船の噴水がある「スペイン広場」には、相変わらず観光客が多い。
「ローマの休日」で有名なスペイン階段を上って下を見る景色は、いつもながら飽きない。
スペイン広場
肩越しにコインを投げ入れると再びローマを訪れることができる、という「トレヴィの泉」は、泉の向こうの彫刻が圧倒的な力強さで迫ってくる。
トレヴィの泉
「ローマ国立博物館・マッシモ宮」は必見だ。
かく言う私も実はこれほど貴重な作品が展示されていることを知らなかった。偶然にも同じツアーグループの人から紹介されたのだ。共和国広場からテルミニ駅に行く途中、激しい雨を避けるために立ち寄ったこの国立博物館(マッシモ宮)のロビーのイスに座って休んでいると、そこに見学し終えたツアーの仲間二人連れが出てきたのだ。
「すばらしい展示で、息子から是非見るべきと勧められて来たのです」という。
それならと、雨宿りもそこそこに入場したというわけである。
まず「リヴィアの家のフレスコ画」がすばらしい迫力だ。緑の庭園が壁面いっぱいに広がり、豊かな生活を感じさせる。
マッシモ宮の壁絵
テヴェレ川の護岸工事の際に発見された「ファルネージ荘の壁画」も、おおらかな模様、人物、風景やモザイクがすばらしい。
マッシモ宮の壁絵の数々
こうして盛りだくさんな南イタリア・シシリーの旅は終り、ローマを後にして乗り継ぎ空港のフランクフルトへ飛んだ。アモーレのローマよ、アリヴェデルチ!
ところが、ルフトハンザ機は大震災後の福島原発の放射能を恐れ成田に飛ばないという。ガイドさんの機転で全日空便に変更し、フランクフルトで7時間待ちということになる。
おかげでゆっくりと、ドイツのソーセージとドイツビールを明るい空港レストランで楽しむことができた。ものは考えようだ。
フランクフルト空港レストラン