ジュピターのブログ~令和徒然紀行~ 

旅(海外・国内)の写真と紀行文、日常のできごととエッセイと風景や花や自然の写真と書評

2019年07月

次に向かったのはルツェルン。ここの魅力は何といっても湖から流れ出したロイス川にある溢れんばかりの花で飾られたとんがり屋根のある木橋「カぺル橋」だ。渡る観光客であふれていた。ツバメの巣があって可愛らしい。「瀕死のライオン像」はマリーアントワネットを守ろうとして命を落とした傭兵を偲んで作られた観光スポット。

旧市街にあるフレスコ画の壁画も見事だった。前回来たときビールとソーセージを食べたラットハウスがあって懐かしかった。

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バスでラウターブルンネンまで行ってそこから列車でウェンゲンまで。駅を出ると滝が美しい。文豪ゲーテが感動したというほどの断崖と無数の滝だ。次第に窓の景色は氷河の山々が見え出してくる。いよいよユングフラウに近づいてきたのだ。

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今日のホテルは混んでいて二つに分かれて、私たち6人はホテルレジーナ。部屋の窓から見える景色は抜群で、可愛いホテルなのだが、古くて皆が使いすぎるラッシュアワーはシャワーの湯がぬるい。風邪を引きそうなぐらいなので、今日はシャワーはやめた。

夕食はレストランでジャガイモとたまごの料理(ロシュティ)。ジャガイモばかりでうんざり。今日の歩数は、なんと16624歩、疲れた!バタン・キュー!

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ザンクトガレンからアッペンツェル

7月11日(木)朝、ザンクトガレンの街歩き,静かな落ち着いた街。特徴のある木組みや出窓の家々を見ながら大聖堂まで行き、そこから自由街歩き。大聖堂はまだ朝早く開いていなかったが堂々たる構え。図書館には妻は前回来ていたのだが、天井までびっしりと10万冊を超える蔵書で埋め尽くされているそうだ。

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シュタットラウンジと呼ばれる真っ赤なソファーやテーブルなどで赤く染まった地面や赤い道も面白い。9時半ごろ大聖堂の中へ入ると、装飾の豊かな祭壇と色彩豊かな装飾画が目に飛び込んできた。

ドライフルーツと花市がある、バスが停車した所で集合することになっていたのだが、時間になっても4人が来ない。仲間たちで探しても見つからない。30分後ようやく見つかった。もう一つ同じような花市のある場所で待っていたそうだ。やや方向オンチの4人だったのか、小さな街なのにはらはらするハプニング。

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次に向かったのはアッペンツエル。ここは切り妻屋根、カラフルな壁画、小窓の家並みが特に美しい。牧歌的な田園風景が教会の裏に広がる、いかにも「スイスの村」という雰囲気を持っていた。

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世界的にも有名な「アッペンツェラーチーズ」の工房「
Chaeslade」でお土産を買った。大きく丸いチーズを細かく切って真空パックに梱包するため、ずいぶん時間がかかっていた。一人参加の女性は10パックもチーズを買い込んで、計算する店の係りをまごつかせていた。もう少し買おうかと、チーズの買い足しに向かうと、12時から1時半まではお昼休みで店は閉まっていた。もうこれで仕事は十分という感じだった。レストランだけが開いているという具合だ。

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ランチは白いソーセージ「アッペンツエラーソーセージ」を「
SANTIS」でとる。 

その前の広場(ランズゲマインデ)では1387年から今も村の青空議会が行われていて、挙手して物事を決めるのだそうだ。歴史的に有名な村だ。

「ハイジの里」マインフェルトからザンクトガレン(ラクレット)へ


ティーフェンカステルからバスでマインフェルトへ向かう。

ハイジの作者「ヨハンナ・シュピリ」はここマインフェルトで、のんびりと草を食む牛の群れ、風に揺れるモミの木、はるかに広がるブドウ畑と牧草地、これらの風景を散策して描いたと言われる。確かに、ハイジの泉やハイジの家の周辺の田園風景はのんびりとしていて、ヤギや牛の姿は牧歌的だった。

ところが、ハイジ村のパンフレットや看板に描かれていたハイジの姿は、日本で馴染みの顔ではなく、可愛さがない。日本アニメが世界をリードする所以はここにもあるのか。

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ザンクトガレンへ向かう途中、リヒテンシュタインに寄れないかと客の一人がお願いしたところ、ドライバーは首都ファドゥーツに迂回して立ち寄ってくれて、30分間散策時間をくれた。私たちはすでに知っていたので前の場所を確認することができたが、親切な運転手「セッちゃん」だ。

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今夜のザンクトガレンのホテルはオーバーワイドホテル、ボーデン湖が眼下に見える。その向こうにドイツ。今回泊まったホテルの中で 一番設備が新しい。メディカルセンターまでホテルの地下にあったし、
VIPルームも使わせてもらい食後のコーヒーをそこで飲んだ。もう一泊してもいいと思うぐらいだった。そして庭が広く美しい。夕陽に輝くバラやネギ坊主のようなアリームなどの花々がとてもきれいだった。屋外のレストランではピアノの生演奏があり、更にロビーのミッキーマウスの人形は世界に5~6体しかなく何百万もする価値のあるものだとホテルマンが自慢していた。

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夕食は
ザンクト・ガレンの市内から少し離れたschutzengarten(地ビール)の名前のレス トランで、スイスのラクレットという チーズの料理。私は味が単一で飽きて少し残してしまったが、隣に座った一人参加の女性は ペロリと全部食べてしまった。この女性は 絶対晴れると信じて 傘を持ってこなかったという「自称超晴れ女」だ。果たして 彼女の威力は?と思っていたが 10日間 一度も傘をさす必要はなかった。熱波も去った後のヨーロッパで、しかも雨にもあわず帰ってこれたのは ツアー参加者に「超晴れ男晴れ女」が数名いたからだったのかもしれない。

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スイスのチーズ料理「ラクレット」は、チーズの切り口を温め、皮が香ばしく中がトロリとなったところを削いで、茹でたじゃがいもにつけて食べるという素朴な料理だそうだ。ラクレットという名前は、フランス語で削るという意味の「ラクレ」が由来と言われている。
56個の茹でたじゃがいもに チーズを乗せて焼いたものだけで メイン料理がおしまい。私には単調で物足りない。

今日の歩数は11519歩。昨日も同じく1万歩を超えていた。

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氷河急行「ランドヴァッサー橋」

ランチの後、サンモリッツのレストランから湖畔を散策しながら駅に向かったが、いい風景なので写真を撮っていて時間が無くなり、ぎりぎり13:02発のクール行きにやっと乗れた。「トイレは駅でしないで乗ってからにしてください!」と添乗員が叫んで、みんな後から来る人に伝言したほどだ。

サンモリッツからティーフェンカステルまで、絶景列車「レーティッシュ鉄道アルブラ線」(世界遺産)いわゆる「氷河列車」に乗って「ランドヴァッサー橋」をわたる有名な列車に乗車する。トンネルを通過した後にカーブを描く石橋がそれだ。14時ジャストぐらいにフィルズール駅を過ぎたあたりからランドヴァッサー橋がよく見える、と言われて構えて待っていた。

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ツアー全員 同じ車両
1台に皆で席を譲り合って写真を撮ることができた。

私は10年前クールからサンモリッツを往復したためランドヴァッサー橋を2度見ている。その時は修理中のランドヴァッサー橋だった。妻は4度目のランドヴァッサー橋。修理後は今回が初めて。しかし、車窓からはあまりよく見えなかった。外からドローンでも飛ばしてみないと全景は無理。カメラを用意して待っていても早く通り過ぎるのでうまくは撮れなかったが、絶景を目に焼き付けた。前回は修理中で赤いテントが邪魔だったが、今回はしっかりとトンネルと石橋と赤い列車を見ることはできたが、石橋を渡る赤い列車の写真をプロカメラマンのようには上手に撮ることまではできなかった。

橋を見た後、次のティーフェンカステル駅で下車。あとは、バスでマイエンフェルトを経由してザンクトガレンへ向かう。

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ピッツ・ベル二ナのディアヴォレッツァ展望台とサンモリッツ湖


7月10日(水)サンモリッツからバスでディアヴォレッツァへ向かう。9時のロープウエイでディアヴォレッツア展望台へ上り、主峰
4049メートルのピッツベルリナとペルス氷河を見るのだ。雄大な氷河が目の前に広がる。

「美しい魔女」と呼ばれているほど氷河の美しい山々だ。スイスの旗が立っている展望台の高台へ一番乗り、記念写真だ。高いので気圧が低く急ぐと息が切れる。目の前に見ることができる巨大な氷河の絶景。山々が並んだワイドなパノラマを作っている。氷を踏みしめて登る旗が立つ高台、手袋の手でも冷たいほどだ。手袋をしなかった方の手は凍傷かのような肌荒れをおこしてしまって、旅仲間から薬をもらって塗ったほどだ。こういう所でもパノラマレストラン・カフェが完備しているし、その窓に映る氷河の姿がおもしろい。

帰りの麓で見たエーデルワイスの花が可憐だった。

ランチはレストラン「ロベルト」で魚料理。味はまずまず。

 

ランチの後、サンモリッツ湖畔を駅まで歩く。シャンパン気候として有名なサンモリッツの空気はおいしい。何しろ晴天日が年間322日もあるという町なのだ。コバルトブルーの湖の色が湖畔の緑と白いヨットに見事にマッチしていて、いつまでも眺めながら写真を撮っていると、添乗員から列車に遅れると急がされる。

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