ジュピターのブログ~令和徒然紀行~ 

旅(海外・国内)の写真と紀行文、日常のできごととエッセイと風景や花や自然の写真と書評

2017年01月

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                                  (写真は仲間の描いた挿絵)
              「ドッグウッド」合唱仲間の多彩な隠れた特技

 私の1週間のプレ・パフォーマンス・ルーティンとなっているのが、毎週月曜日10時からの熟年合唱団「ドッグウッド」の定例練習だ、
 この朝の練習が、「これからの1週間を、さあ!やるぞ!」という気分にさせてくれるのだ。
 平均年齢76歳の60余名の仲間たちは最高齢94歳まで、現役時代は錚々たる地位と技術を経験している人たちばかりだ。それに合唱での元気な声ばかりではない。絵心から川柳、俳句、料理、麻雀、ゴルフ、英会話、太極拳まで多様な趣味と特技を持っている。
 特にバリトン15名の方々とは隔週の木曜日にパート練習日を設け、Fさんの奥様のピアノ伴奏で特訓を行っている。練習の後はイタリアンのランチで楽しむというのが長続きの秘訣である

 その中でもHさんは現役時代は外車ディーラーでトップの成績をあげた方。
 年賀状を見て驚いた。なんと素敵な挿絵かと。聞くと、もともと芸大の美術を目指したのだそうだが、その夢は成就しなかったが趣味で継続しているという。
 仕事の傍ら長年描き続けた絵の一部をコピーしていただいた。
 温厚で飄々とした性格が、ご夫婦をモデルにした絵にはにじみ出ているように私には思える。とりわけ、自宅の裏の景色だという風景の淡いタッチに私は惹かれた。

 仲間の中には、音楽だけではなく、川柳の趣味から上達されて、講師まで引き受けているKさんもいる。
 お会いして話しているとすぐその時の情景を川柳に歌う。雅号「政勝」。    
   「幸せも うなぎもうまく 掴めない」
   「鏡から ノーと言われる 試着室」
   「リストラの 椅子へロボット 配置され」
 お後がよろしいようで。

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(写真は上野公園の噴水、春日大社万灯篭、フローラ、ダナエ)
        「ティツィアーノ展」の「フローラ」と「ダナエ」と「レダ」

 1月20日、気温5度、いまにも雪が降りそうな天気の中、友人と予定していた美術展に向かった。
 上野に着くとポツポツと雨粒が落ちてくる。公園の噴水を背にチューリップが寒そうに春を待っている。

 まず平成館「春日大社・千年の至宝」で「鹿図屏風」「金地螺鈿毛抜形太刀」「甲冑」など、日本の伝統的王朝美を見る。
 唯一写真を許された万灯篭のコーナーが印象的だった。

 東京都美術館の「ティツィアーノとヴェネツィア展」は華やかなイタリア美だ。
 特にバラ色の女神・フローラのふくよかな姿、手に持っているバラの花束の繊細さ、見落とすかもしれない指輪、赤いマントの美しさ、は必見の価値。
 初来日の「ダナエ」や「レダと白鳥」はギリシャ神話にあるとおり、ゼウスの変身の絵として描かれた実物を見ることができ、官能的な表現と同時に、細やかな筆致に感動。ここはすでに春の華やかさ。

 外に出ると、まだ雪は降っていない。寒さの中でもティツィアーノの温かな絵の余韻が残り、満ち足りた気分で帰路につくことができた。

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                        (写真はキダチアロエと緋寒桜、そば屋「多賀」)
                   緋寒桜とキダチアロエの競演と「多賀」のてうちそば

 四季の花公園の緋寒桜とキダチアロエの競演は見ごたえがある。
 桜の木には鶯も止まって居る桃源郷。

 帰りのそばや「多賀」は時々立ち寄る熱海市の手打ちそばや。
 いつもながらのおいしいそばに舌鼓をうつ。

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                                (写真は公園の緋寒桜と菜の花)
               伊豆四季の花公園の菜の花畑と緋寒桜とコバルトブルーの海

 ホテルをチェックアウト後、30分ぐらいのドライブで城ケ崎の近く「四季の花公園」に着く。
 入場するとすぐ視界が開け、段々になっている花壇の向こうはキラキラ光るコバルトブルーの太平洋。

 ロウバイ、白梅、紅梅が咲き乱れる。温室の中にはブーゲンビリア。
 特に目を引き付けるのは、菜の花畑と緋寒桜の競演。早い春の装いが心を浮き浮きさせる。
 城ケ崎を訪れたことはしばしばあるが、ここまで足をのばしたことはなく、隠れた花のスポットを見つけた。

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                           (写真は松川遊歩道の桜並木と旅館と清流)
             伊東市・松川遊歩道の緋寒桜と「テルマエ・ロマエ」の東海館

 翌日14日の朝、ホテルの近くにある松川遊歩道を海岸まで散歩する。キーンと冷える朝。
 遊歩道にトンネルのように架かる桜の大木には、苔がむしている。春は桜見物に格好の遊歩道になるだろう。
 両側には木下杢太郎の句や碑文を記した記念碑が並ぶ。

 松川遊歩道の反対側には由緒ある建物や緋寒桜が歴史を物語る。その中の一つ「東海館」は資料館になっていて、伝統的日本建築旅館として市の所有となっている。
 この「東海館」は「テルマエ・ロマエ」の漫画第4巻にでているそうで、観光客が絶えない。

 両岸の風景、水鳥の景色を見ながら海岸へ行くと、三浦按針の像や洋帆船の彫刻が伊東の歴史を思い出させる。予想以上のにぎやかな街だ。
 松川の清流と水鳥のコラボレーションが、あたかも「私を撮ってよ」と言っているようだった。
 ちょうど今日は「オレンジビーチマラソン」がこれから行われるという日で、たくさんの見物人と参加者が集まっていた。

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