ジュピターのブログ~令和徒然紀行~ 

旅(海外・国内)の写真と紀行文、日常のできごととエッセイと風景や花や自然の写真と書評

2014年09月

           ヒガンバナやホトトギス、そして三毛猫と黒き猫
 
  砧公園を散歩しているとヒガンバナが咲き誇り、鮮やかな朱色を際立たせている。
 
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  野草園ではホトトギスやレンゲショウマが、控えめに小さな花を咲かせている。
 
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  レストラン「ジャルダン」では結婚式のパーティーの準備。
 
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  芝生に三毛猫がポーズをとっている。
 
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  三毛猫といえば、竹橋の近代美術館では菱田春草展が始まった。
  菱田春草が描く「黒き猫」は、ふわふわとした「毛並み」と、ある程度の距離を置くような「まなざし」が、見る人に訴えかけているようだ。
 
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  一方、白いネコはリラックスした姿で描かれている。
 
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(なお、「黒き猫」は10月15日から11月3日の限定公開だそうなので  要注意。)

    原発から水力発電へのシフトは自明の理  ~奈良・京都・江戸 遷都の  理由は昔のエネルギー問題~
 
 
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  土木工学の専門家・竹村公太郎さんが書いた本「日本史の謎は地形で解ける」(PHP文庫)は、さまざまな謎を日本の地形という視点から説き明かしてくれる、今までにないおもしろい本だ。
  奈良の文明が京都に遷都したのは、エネルギー源の森林伐採が奈良ではその再生能力を超えたからだ、という。
  荒廃した山に囲まれると保水能力は失われ清潔な飲み水も消失していく。
  桓武天皇がこの奈良盆地を脱出し、「水」と「森」が豊かな淀川流域の京都に遷都したのは当然だという。
 
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  また、家康が大阪や京都を嫌って江戸へ戻って幕府を開いたのも、関西周辺での巨木の伐採や山地の荒廃のせいだという。
  大阪城の建築により莫大な森林伐採のツケで関西の山地荒廃を目にした家康は、利根川東遷と新田開発などで大規模な治山治水に成功した江戸に戻ったというのだ。
 
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  東海道五十三次の浮世絵の山に木が少ないのを見て、江戸時代になってからの本列島の森林荒廃を推測したり、「小型化」が日本人のお家芸になった理由、日本の国旗の図柄が何故日の丸なのかなど、「目からうろこ」のような解明の仕方は、おもしろくページが次から次へと進む。
 
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  参勤交代もそうだが、江戸時代には歩いて日本を旅した。歩く日本人にとって、ものを小さく細め、軽くすることは重要。細工して小さく詰め込む。細工してないものは「不細工」。詰め込まないものは「つまらない奴」となる。おもしろい話だ。
 
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  太陽の国旗は13カ国、月と星の国旗が大勢。熱帯では太陽は熱すぎる。そういう国では、月と星が安らぎを感じさせるそうだ。砂漠の国では、強すぎる太陽の下で動きが遅くなるのだ。
  キッシンジャーのことば「その国を知りたければ、その国の気象と地理を学ばなければならない」日の丸の国旗は、太陽の恵みを受ける日本文明が拠ってきたあり様を象徴している、という。
 
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  グラハム・ベルが1898年に来日して日本の未来への賛歌を語ったそうだ。
 「日本を訪れて気がついたのは、川が多くて水資源に恵まれているということだ。この豊富な水資源を利用して、電気をエネルギー源とした経済発展が可能であろう。」
  日本の地形と気象こそが、無限のエネルギーの宝庫であることを、ベルは見抜いていた。私も小学校時代から日本の水力発電は最も重要な発電事業だと学習していた。
 
  竹村さんの試算によると、既存ダムの運用の変更と嵩上げ工事だけで百万キロワットの原発9基分の発電量を産むそうだ。
 
  原発や化石燃料から水力発電増強への政策変更は私には自明の理と思えるのだが・・。
 
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                     用賀の通りからの花火と桜新町のお祭り
 
  8月の終わりになると二子玉川の花火が、河原へ行かなくても用賀の通りからよく見える。
  花火の大きな音と輝く色鮮やかな光は、夏の終わりを感じさせる風物詩になっている。
 
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  9月に入ると桜新町では「ねぶた祭り」の武者絵山車が通りを賑わす。
 
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  サザエさん通りにはサザエさんの顔人形を被った道化も登場する。
  賑やかな通りの夜店や大道芸は、夏の終わりと秋の到来を告げるようで、四季の移り変わりを感じさせてくれる日本のすばらしい風物詩になっている。
 
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  最近、外国人の姿をよく見るようになった。ここ桜新町の賑わいの中にもチラホラ外国人の顔を見る。山車、和太鼓、出店などが特に珍しいようだ。
私達も外国に旅して、その地のイベントに偶然出会うと、「これはラッキー」と喜ぶのと同じ感覚だろう。
  日本の伝統的文化を大事に保存することは、余裕のできたこれからの日本の進む道であろう。そして外国人観光客を増やして、減りつつある外貨を取り戻さねば。
  昨年、日本を訪れた外国人の数は1000万人を超えたそうだ。それでもフランスの8000万人には、はるかに及ばない。
 
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       都心に近い世田谷の「ぶどう狩り」、地価相応のお値段
 
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  用賀の農園で「ぶどう狩り」をやるようだよ、と息子からメール。
  本人達は行くはずもなく、暇なジジ・ババが行ってみる。
  9時からというのに、8時40分ごろ行くと、もう長蛇の列。毎年来ているらしい前に並んでいるご婦人に「この順番まで、獲るブドウはありますかね」と聞くと「大丈夫、一人でたくさん獲っても、量り売りだからそれほど皆さん獲っていきません」
  なるほど、新鮮さと自分がハサミで獲るというところに、おもな魅力があるようだ。
 
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  中に入ると、ちょうど私の頭の10センチほど上に、紙袋につつまれた大きなブドウの房がぶら下がっている。黒い種類と赤い種類があって、赤い種類のほうが上品で糖質が多いというが、もう既に先客に獲られている。
  残っている中でも良さそうなものを選り分けて、私が4房、家内が3房獲る、締めて4キロで5千円。
  ちっとも安くない。新鮮なだけか。
 
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  息子家族たちに2房づつ、あとの3房を集まった息子達家族と食べ合う。
  さすがに新鮮でうまい。高いだけのことはある。孫が喜んで食べている姿は、獲った価値があるというもの。
  秋の味覚と、心地よいぶどう狩りを楽しんだ1日だった。
  もう、夏も終わりを告げるように、蝉の合唱の声が秋の花とともに、か細くなっていく。
 
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                           中秋の名月、スーパームーン
 
  今年の中秋の名月は9月8日、翌日はスーパームーンということで、9月9日の満月を屋上から狙う。
 
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  雲の流れが意外に早く、見え隠れするので望遠がグッドタイミングをとらえきれない。
 
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通りのサルスベリ越しにスーパームーンを撮るもうまくいかない。
 
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  ススキがあれば雰囲気がでるのだが、百日紅を前にスーパームーンを眺める。
  秋の日本の風物詩。
 
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