東京電力・株主総会・体験レポート・その一
総会会場前の公園と警備
公園の花
東電の株主総会に一株株主としての権利を執行するために出向いた。
9時過ぎ、赤羽根橋駅から会場の「ザ・プリンス・パークタワー」南エントランスへの道は、総会出席の株主がぞろぞろと列をなしている。
そこここに警備の警官や私服の刑事らしき黒服の男、それに取材のカメラが立っている。外国メディアもいるようだ。残念ながら私への取材はない。
総会会場のプリンスホテル
総会への列
警備と列
取材のカメラ
ロビーも株主やら警備やらでガラス張り・大理石造りの華やかさが薄れる。
総会会場への案内がやけに事務的に掲げてある。
そして総会受付の前はごったがえしている。
ホテル入り口
ホテルロビー
総会受付
親戚が福島県にいて放射能に汚染されつつあるのを見て、1株だけ残した議決権を行使したかったのだ。
特に原発メルトダウンの折、社長が社員を引き上げると発言したという真偽、現場にすぐさま駆けつけなかったことの重大な責任逃れを、どう説明するのか聞きたかった。
その後の説明も隠すことが多く、次から次にと表面化するお粗末な初期対応について十分な説明責任が果たされていない。
政府や産業界からしかたなく原発を推進させられたかのような、東電幹部の姿勢が見え隠れし、責任ある自主的な取り組み、必死の解決策への取り組みが少しも伝わってこない。
いまだもって解決の道筋は見えてこない、というのも異常である。
庭の白い花
素人の私ですら、原発運転継続には電源が不可欠であるというなら、初期の電源が喪失したら次の手、更に次の手を用意するのが当たり前の手順と思うが・・・・・。
現在進行中の汚染水を取り除く手順でも、一つの方法がうまくいかなければ次の手をスタンバイしておかねばなるまい。
雨が降る梅雨の前に、汚染水が増えることは誰でも想像できるし、雨水が入り込まぬように全体をカバーすることも準備できたのではないのか。
日本全体が、あるいは世界が、放射能拡散や汚染水拡散に影響を受ける可能性があるという非常事態に、二の手、三の手を矢継ぎ早に用意してないというお粗末さは、自己責任のなさ、下請け丸投げ体質、お上のいいなり、命令されてやっているという甘い体質、など独占企業の無責任体質が表面化しているとしか思えない。
そのような私なりの認識が正しいかどうかの確認のためにも出席してみた。そして、経営責任を問い詰めたかったのだ。
まずは、東電の経営陣と技術陣の精鋭部隊を全て福島へ投入して全力で復旧工事を完成してもらいたいからだ。東京で会議を開いている場合ではあるまい。(次回へ続く)
庭の白い花