ジュピターのブログ~令和徒然紀行~ 

旅(海外・国内)の写真と紀行文、日常のできごととエッセイと風景や花や自然の写真と書評

2010年10月

16.湖水地方の掘り出し物の庭<ホールハード・ガーデン>
 
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レーベンス・ホール・ガーデンのヘッド・ガードナー「クリス・クラウダー」氏に紹介された「Holehird Garden」を訪れる。
彼の推薦どおり美しい花と珍しい花、そして丘のある大胆な設計は、レーベンス・ガーデンとは一味違うコンセプトの庭である。
 
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ピンク色・黄色・白などカラーゾーンに分けられている。
 
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珍しい花や木のなかには日本的なガーデンがある。もみじ、あじさい、中には盆栽に似たものや「Kojou no mai<荒城の舞?>」と表記してあるものまで見える。
 
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ボランティア100人が週に1~2回,庭の整理に来て管理しているそうだ。入場料もドネーション形式でいくらでもいいのだ。係りの人にクリスさんに紹介されたのだというと、よく知っているという。かれもボランティアで来ているのだろうか。
ウィンダミアから車でたったの15分の場所である。掘り出し物のガーデンだ。
 
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15.湖水地方<ウインダミア湖畔> 
 
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湖水地方を訪れるのはこれで何度目だろう。39年も前になるランカスター大学時代に訪れたウインダミア湖畔は晩秋の頃で、暗く寂しさが漂っていたが、定年間近となり、妻と夏に訪れるようになってからは、明るい日差しの中、青い空と輝く緑のリゾート地は華やかである。
 
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ここボウネスで泊まった「The Belsfield Hotel」は、テラスから湖までつながる芝生の傾斜地があり、贅沢な眺めを作っている。そのテラスに面している読書ルームからの眺めも格別である。
 
一方、蔦の絡まる伝統的ホテルとして有名な「The Old England Hotel」は、湖から見える蔦が取り除かれて白い新しい壁をあらわに見せ、まるで「The New Old England Hotel」の様相を呈していた。
 ロビーは昔のままなのに表はトラディショナルな風情が少し損なわれている。
 
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ホテルの前の桟橋から出発しているウインダミア湖クルーズを楽しむ。一周45分の周遊コースだ。
朝方は良い天気だったのに、あいにくの曇り空で2階デッキは寒いほどだ。それでも湖畔の別荘やホテルが美しい。
 
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今まで行っていなかった、ケズウィックにある古代遺跡「カッスルリッジ・ストーン・サークル」を訪れる。そこまでのドライブも北のイングランドを象徴する荒涼たる大地が美しい。
 
38個の石が環状に並べられているミステリアスな広大な台地である。ちょうど真ん中に水溜りができているのがおもしろい。何か儀式を行う場所であるということは想像できる。ここは自然のままで、ストーン・ヘンジとは違って、ロープで囲ってなく石にも触れることができるのだ。
 
 
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近くのダーウェン湖も穏やかで美しいことで知られている。「湖の女王」とも呼ばれるが、ウィンダミア湖ほど賑やかな人出がないのがうれしい。
 
静かに湖畔で持参した椅子に寝そべり、犬とたわむれ、美しい夕日を楽しむイギリス人の姿は、これぞ真のレクリエーションなのだと感じさせてくれる。
 
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14.レーベンス・ホール(Levens Hall)の庭
 
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ヨークから湖水地方への途中、レーベンス・ホールに着いた。                        ところが、「Closed」という非情な看板がでている。 事前の情報では金曜日はオープンのはずである。駐車場に車を止めて、どうしようかと地図を広げて相談していると、車の窓越しにニコニコと笑う男性の姿が見える。
 
「どこから来たのか、ガーデンだけでいいのか、この近くに良いガーデンがあるが、庭だけでいいなら私が案内してあげよう」と言う。
 
半信半疑でついていったところ、庭の鍵を自分で開け、丁寧に説明し始めた。
「私はここのヘッド・ガードナー」と言う。4人のガードナーとともにこのレーベンス・ホールの庭を管理している。昨年日本の日比谷公園で「レーベンス・ホール」の講演を行ったことがあるという。日本は大好きな国だそうだ。
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ヘッド・ガードナー「Chris Crowder」さんは、歴史の古い、そして広い・整理された庭を自分の息子のようにいとおししそうに説明してくれる。
傘のように剪定された木(トピアリー)、ハーブの花壇、バラ園、ビーチ(ブナ)の垣根、噴水の池、ボーリング用の芝生、全て見事に刈り込まれた庭である。
HA-HAという石垣(羊などの家畜が牧草地からガーデンに入らぬようにしたもの)もある。
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ガードナーの一人が電動刈り取り機でクリッピングの作業している。
そうか、今日は臨時の作業日だったのか。
 
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帰りには、彼の著作「The Garden at Levens」をいただいた。本当に親切な方だ。
思いがけないご好意にめぐり合ったものである。お互いに名刺交換とメール・アドレスの交換をし、訪問時の連絡を約束した。
 
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 13.ヨークとリーズ(York & Leeds
 
 ヨークのホテルはウーズ川(River Ouse)のほとりにある、「Lady Anne Middleton’s」だ。もともと療養所として使われていた歴史ある建物で、庭も広く花壇がきれいだ。ガイドブックから予約した。
 
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 なんといっても見所はイギリス最大のゴシック大聖堂「ヨーク・ミンスター」だ。天井の荘厳なアーチ状建築、大きなステンドグラス、ローマ時代の遺跡など見ものは多い。正面からのミンスターの姿はさすがカンターベリーに次ぐ英国第二の国教教会である。
 
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 ミンスターの前の道をしばらく行くと、「シャンブルズ」というヨークで最も歴史ある小径がある。狭い通りに黒い梁のある古い建物が覆いかぶさるように建つ。
 小物を売っているお店や立ち寄りたいカフェやレストランなどが所狭しと並んで観光客で賑わっている
 
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 クリフォーズ・タワーからはヨークの街並みが一望できる。ユダヤ人虐殺という忌まわしい、古い過去を持っているようだ。コンウィほどではないが、周囲をウォールが囲んでいて上を歩くことができる。
 
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 リーズまでは列車で行く。ちょうど隣り合わせに座ったリーズ大学4年生のウルリカさんというスウエーデン・ウプサラからの留学生と話した。日本の横浜近くで河川の研究のため5ヶ月いたという。なんという奇遇だろう。
 
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 リーズでは、高いドームのカークゲートマーケットを見て回る。中央市場として長い歴史を誇っている。
 リーズ美術館では美しい模様のタイルドホールが珍しい。表玄関にはヘンリー・ムーアの彫刻が横たわっている。
 
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12.ナショナルトラストと保存鉄道
 
オクセンホープ(Oxenhope)とキースリー(Keighley)を片道25分で走る保存鉄道の蒸気機関車に乗ろうとしたが、8月までしか運行していないという。
がっかりしてうろうろと当てもなくドライブしていると、ナショナルトラストの標識が見つかったので入っていく。「East Riddleden Hall」という17世紀の屋敷と庭である。見るからに幽霊屋敷のような門構えだが、中に入って見ると庭のハーブが美しい。それにボランティアが丁寧に説明してくれるのが気持ちよい。
 
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そこを出て、近くの駅の傍に鉄道博物館と標識がでているので覗く。その係りの人に、蒸気機関車が運行していなくて残念と言うと、ここから30分行くとEmbsayから出ている便があるよ、と教えてくれる。
 
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EmbsayBoltonAbbeyのレトロな蒸気機関車に乗って片道15分往復30分ののんびりとした旅を楽しむことができた。ここにもボランティアの初老の駅員さんがかいがいしく操作している。想像するのに、多分この仕事を生きがいとして楽しんでいるのだ。
 
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終点のボルトンアビーには、「北イングランドの宝石」と説明書には書いてある歴史的価値のある修道院(Bolton Priory)の遺跡がある。まだ一部は教会の機能を果たしているのだが、一方で廃墟には「崩れても教会の責任ではありません」、と危ないことが書かれているのがおもしろい。
 
周囲には緑の芝生と清らかな流れがあり、格好のウォーキングコースになっていた。曇り空の中でも、数人のグループが歩いているのが、朝もやに煙る緑をバックに美しく見える。
 
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