写真は パムッカレ(綿の城) 神殿
熟年世代の平成徒然日記
NO27 もう一つのギネスもの~明治生まれ4時代を生き抜いた106歳~
106歳まで明治・大正・昭和・平成と4時代を しかも1901年から2007年まで2世紀を生き抜いた父は、それだけでもギネス入りではなかろうか。
朝の雨戸の開け閉めや庭や玄関先の掃き掃除は、毎日の日課であった。
用事を思い出してはこまめに動き回り、「あれこれ」と妻や子供に用件を言わず、自ら体を動かす。
クロッケーで老人仲間と遊び、詩吟を大きな声で張り上げる。
くよくよしない、すぐ忘れる、マイペースで動く。
規則正しく、体に悪いことは あまりやらない。無理をしない、ほどほどのところで抑える。
体型はやせ形で 余計な肉はついていない。
今思えば、旅行を楽しむわけでもなく、賭けごとに興じるわけでもなく、子供や孫の成長に気を配る毎日に満足して一生を終えたが、現代の余裕のある我々からすれば、楽しい人生を送ったかどうかは怪しいものである。
ただ、本人にしてみれば、戦後の苦しい時代に体を張って、生活を守り、子供に十分な教育をさせ、5人ともある程度の人間に育てあげた、という充実感と満足はあったはずである。 金にあくせくして、挙句の果ては金融危機を招いて世間を惑わす現代のモラル低下など、頭の隅にもない清廉潔白な人生であった。
熟年世代の平成徒然日記
NO27 もう一つのギネスもの~明治生まれ4時代を生き抜いた106歳~
106歳まで明治・大正・昭和・平成と4時代を しかも1901年から2007年まで2世紀を生き抜いた父は、それだけでもギネス入りではなかろうか。
朝の雨戸の開け閉めや庭や玄関先の掃き掃除は、毎日の日課であった。
用事を思い出してはこまめに動き回り、「あれこれ」と妻や子供に用件を言わず、自ら体を動かす。
クロッケーで老人仲間と遊び、詩吟を大きな声で張り上げる。
くよくよしない、すぐ忘れる、マイペースで動く。
規則正しく、体に悪いことは あまりやらない。無理をしない、ほどほどのところで抑える。
体型はやせ形で 余計な肉はついていない。
今思えば、旅行を楽しむわけでもなく、賭けごとに興じるわけでもなく、子供や孫の成長に気を配る毎日に満足して一生を終えたが、現代の余裕のある我々からすれば、楽しい人生を送ったかどうかは怪しいものである。
ただ、本人にしてみれば、戦後の苦しい時代に体を張って、生活を守り、子供に十分な教育をさせ、5人ともある程度の人間に育てあげた、という充実感と満足はあったはずである。 金にあくせくして、挙句の果ては金融危機を招いて世間を惑わす現代のモラル低下など、頭の隅にもない清廉潔白な人生であった。